権谷達哉・・・七尾市を拠点に活動する作詞家・ミュージックプロデューサー、ラジオパーソナリティ。主に海外の音楽家と交信、楽曲の制作を行っている。
FMかほく担当番組・「権谷達哉のサムシングフォーユー」（毎晩0:00-5:55)
https://o-shirase.com/gontanitatsuya/
FMかほくホームページ
https://fm.kahoku.net/

元旦の午後4時最初の地震発生時、私は七尾市の２階建ての自宅の２階で母親と一緒に昼寝をしていました。
携帯電話の警告音で目が覚め、間もなく強い揺れに襲われました。慌ててテレビをつけて、大地震だったことを確認しました。
２回目の地震が訪れ、今回の地震で最大の６度強でした。
その後数回余震があり、ひと段落して１階に降りたところ、大変なことになっていました。
壁が崩壊し、玄関やトイレの戸が傾いて、開かないようになって、絵画やテレビも倒れていました。
間もなく断水していることに気づきました。
避難所に行こうと思いますが、避難所が遠く、寒さも厳しかったため、断念します。
幸い２階の部屋はほとんどダメージがなかったため、電気・ガス・灯油があったことから、ここで過ごそうと決めました。
断水のため、風呂はもちろんトイレや洗顔も室内ではできません。
そこからは、皆さんがテレビで得られるような情報を確認しながら過ごしました。
国や行政の指示に従いながら、進めている物資等の支援も少し後手に回っているといううわさも聞いています。
その間に、珠洲や輪島、能登町、穴水等では甚大な被害が発生しています。
その壊滅的なダメージに言葉を失っている、そんな状況です。

悲劇的な地震を受け入れて、1か月以上がたった。穴水の友人の家が倒壊し、輪島の先輩のいとこが亡くなった。僕の自宅の借家も半壊、断水が続いている。そんな中、１月７日にイギリスの師匠に依頼していた楽曲が届く。能登のトキ放鳥を祈念する楽曲のファイナルミックスである。そんな中、自身が運営しているFMかほくのラジオ番組では、幾度と震災を取り上げている。全国のラジオ局から安否を気遣う電話やメールが届く。それをきっかけに埼玉県の局の番組のレギュラーが決まる。その局の社長とはのちに業務提携を結ぶこととなる。ある日僕のラジオを聴いているという東京在住の女性から、一緒に仕事をしたいと持ち掛けられる。音楽を基調とした映像等を取り扱う、俗にいうメディアコンテンツ事業である。僕が作っている音楽に限りない可能性を感じてくれたとのことだ。昔とある会社の社長さんから、「権谷さんの深夜ラジオは将来大きな経済効果を生み出すよ。」と言われたことがある。実際問題として、今回立ち上げる会社では、ある程度の勝算を確信して事を運んでいる。心苦しさはいつだってある。こんな時にビジネスを立ち上げて、不謹慎だと言われたら元も子もない。しかしながら、この震災でいろんなことを、多くの人が自らの可能性をあきらめ放棄するというのは違う気がする。前を向いて生きるということが、希望を抱いて生きていくということなら、それを僕は実践したい。ある意味においてパイオニアとして。

よしが浦温泉 【ランプの宿】 Japan Sanctuary Resortからのお知らせ
※当番組のレギュラー・刀祢秀一さんの経営する旅館です。
【寄付金のお願い】
誠に誠に申し訳け御座いませんが、地震被災への寄付金のお願いを賜りませんでしょうか。
地震当日、ご宿泊にいらっしゃっていたお客様は最優先で避難させていただきました。
地震発生後、建物の確認を行った際は被害の程度は軽いと思われました。
しかし改めて被害状況を詳細まで確認した結果。
度重なる余震の影響も相まって、
全館屋根、一階部分の客室、全ろ過装置、全ボイラー、エレベーター、総合機械室
等々、被害額にして約18～20億円程度の損害が発生しました。
これまで、コロナ禍での不況を何とか乗り越えここまでは来ましたが、更に今回の地震で多額の損失。
自力での再建、通常営業の道のりは程遠く、かと言って、江戸時代から代々営んできた、天正6年開業444年間の歴史ある宿を、14代目の私で幕を下ろすには忍びない。
一度は宿を閉める方針でしたが、海外、国内からランプの宿の存続を願うたくさんの暖かいお声を戴いています。
その為にはとうとう最後の手段として、誠に申し訳なき事ながら、今回皆様方にご寄付を募りたいと存じます。
誠に勝手なお願いで申し訳け御座いませんが、何卒何卒宜しくお願い申し上げます。
ランプの宿
14代目当主　刀禰秀一
【寄付金の振込先】
銀行名：北陸銀行(ﾎｸﾘｸｷﾞﾝｺｳ)
支店名：珠洲市店(ｽｽﾞｼﾃﾝ)
普通預金
口座番号：4104380
口座名義：ランプの宿（株式会社）
口座名義カナ「ランプノヤド（カ」

我が家の被害状況です。